クレームブリュレ
初めてクレームブリュレを食べた。
その存在は知っていた。アメリに出てくるのも知ってるし、バーナーで表面を焼いてカラメルをパキパキと割って食べるのも知ってる。
ただ今まで食べたことがなかった。ケーキ屋にいったらいつも選ぶのは赤いベリーがのってるようなキラキラしたケーキだ。ただ炙った軟弱プリンもどきなんかより見た目がいいと思って。
閉店間際のケーキ屋でクレームブリュレは一つ残っていた。
どんなもんかと少し気になって頼んでみた。
まだ炙られていなかったクレームブリュレは厨房で炙られて戻って来た。
家に帰り、ケーキの箱を冷蔵庫に入れた。
存在を忘れかけていた午後9時、クレームブリュレを食べた。
恐る恐るスプーンでカラメルをわった。カツカツと音がする。すくってみるとプリンより柔らかい感じ。
口にいれるとバニラの香りとカラメルのほろ苦さが相まって、とても美味しかった。
プリンよりおいしいかもしれない。好きな食べ物リストに入れよう。
知ってるつもりのものでも好きか嫌いかは食べてみないとわからないもんですね。
人生もそうかもしれませんね。そんなもんやってられっかということもやってみたら案外やれるじゃんとなるかもしれません。
無理にやる必要はないと思うけど。気が向いたときにやってみるのが大事だと思う。どうしようもないときにやったら落ち込んでしまいそう。
人生経験があまりないので違うかもしれませんが…
という話でした。